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Factory Automation

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IU2シリーズ

11.導通試験と内部抵抗の測定装置

装置の構成

装置の構成

装置の概要

装置の概要

生産ラインの中間ポイントで、製品のある部分の導通試験と内部抵抗を測定する装置です。この装置は、製品の入力端子に電圧を印加すると端子間に電流が流れることを利用して、導通と内部抵抗を測定し、合否判定をします。電圧の印加は、電圧発生器を使用し、電圧と電流の測定にはマルチメータを使用します。測定した電圧と電流から内部抵抗を計算し、規格値と比較して合否判定をします。1台の検査装置で異なる製品を検査するために、製品の形名により測定内容や規格値を選択できるようにしています。
MELQICは、電圧発生器やマルチメータをGPIBで接続し、コントロールします。GPIB通信ボードIU2-1EGPIBを2枚使用しています。タクトタイムを2秒以下とするために2台の製品を同時に測定します。

処理の流れ

処理の流れ

お客さまの声

お客さまの声

  • 2台の製品を同時に測定するため、GPIBボードを2枚使って、それぞれマルチメータを接続し、マルチメータのコントロールを並列処理で記述しました。2台のGPIB機器を並列でコントロールすることにより、並列処理しない場合より時間が短縮でき、目標のタクト時間である2秒以下を実現できました。
  • 電圧を印加してから電圧や電流が安定するまで時間待ちしていますが、リアルタイムOSによる正確な時間制御により、測定時間がばらつかなくなりました。タクトタイムが安定したので1日当たりに生産できる個数も安定しました。
  • 機種の種類が多いので、機種名を入力することで自動的にその製品に対応したプログラムを起動するようにしました。液晶画面のタッチパネルから英数字の機種名を入力しています。
  • DIOボードを使用して、装置への検査対象の搬入搬出を制御するシーケンサと信号のやり取りをしています。フローチャート形式でプログラムを記述できるのでシーケンサとのハンドシェイクも簡単にできました。また、フローチャート形式のプログラムは装置の内部動作が理解しやすいと、メンテナンス作業者にも好評です。